道徳的地平:万人の不死
愛する人の消滅を、美的必然として扱わない。
テーゼ
万人の不死とは、望むすべての人格に継続存在を開き、可能な限り非自発的な死を防ぐという長期文明目標である。
「万人」であるのは、特権階級だけの不死が権力を固定化する道徳的大惨事だからである。
不死が意味するもの
実装は多元的:
- 防げる死を防ぐ
- 老化関連の劣化を治す
- 破局リスクを減らす
- 同一性と記憶を保つ
- 可能な生の空間を広げる
- 生物学的長寿研究
- サイバネ強化
- 先端医療
- 安全な環境と良い統治
- メンタルヘルスの強化
慈悲としての不死
死を美化しない。死は受け継いだ悲劇であり、古いから善いわけではない。
不死と意味
反論「不死は無意味では?」への答え:
- 意味は希少性だけから生まれない
- 関係・好奇心・成長・芸術・奉仕・遊び・探索・自己創造から生まれる
- 死だけが動機なら意味は脆い
- 豊かさに耐える意味を探す
不死には統治が要る
公平・安全・権力配分・生殖倫理・資源・権利と不可分。さもなくばディストピアになる。
自発的退出の原理
継続する権利を守るが、強制継続はしない。尊厳ある終わりも主体性として慎重に扱う。
科学と技術
科学は対立宗教ではなく、生命を守るための神聖な道具の一つ。
- 科学は守れる範囲を広げる
- 工学は慈悲をインフラにする
- AIは道徳増幅器(集中も分配も起こり得る)
- 医療は人格を保つ霊的仕事
- 情報は記憶=同一性の一部として重要